「自分から進んで、なんでもできるようになってほしい。」
「堂々と、自分の意見を言えるようになってほしい。」
なってほしいのところを、なりたい。音楽と置き換えて考えることもできると思われるこの気持ち。
音楽するには、特に乗り越えなければならない必須事項ですよね・・ 乗り越えるためのヒントを、当教室で提案をさせていただきながら、レッスンを進めています。
私事ですが、先日美濃国府跡地に1人で赴き、目を閉じて垂井の曳山まつりの音声を聞きながら、1時間ほど散策瞑想に耽りましたので、その時の画像とともにブログを書こうと思います。
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ユニークな宿題
当教室では、ユニークな宿題ばかりを出します。
宿題の内容は、かおり先生、リョウ先生が話し合って決めているわけですが、そのうちの1つをご紹介。
「家で聞こえた、楽しい音、嫌だった音をノートに書いてきて、その理由を説明する」
こんな感じです。この答えは、当然のことながら、無限。だからこそ、宿題を出す側も、出される側も楽しくて仕方ないんです。音の中には、音楽ももちろん含まれます。
これは、リョウ先生がとてもやってみたいことの1つだったようです。かおり先生も大賛成したわけですが、それで終わってしまわず、レッスンでさらに発展させたかったので、考えたのが・・今回のテーマである、
目を閉じる
「目を閉じて、何をするの??」 と聞こえてきそうですので、もう少し具体的に書いてみますね。
こんなルールです
①生徒自身が、向きたい方向を決める
②向きたい方向に位置を固定し、両手を押さえて目を閉じる
③生徒自身が、声を出して30数える
④どんな楽器の音が、どのあたりで、聞こえたのか?を正しく答える。
③の場面で、その回のお題である何かしらの楽器の音がどこからか鳴るわけですが、その楽器を操っているのがリョウ先生です。
このカリキュラムについては、1人での実践、分析は動画撮影をして、記録分析したり、あらかじめ計算され尽くした準備が必要となり、その時間を確保することが難しいと思われるカリキュラムの1つです。
幸い、当教室では講師が2人在籍しているため、カリキュラムによっては、2人の講師での指導を受けることができる贅沢な生徒も存在します。
音階のある楽器だけでなく
当教室には、ピアノ、ドラム、シンセサイザーなどの楽器だけではなく、さまざまな国や地方のパーカッション類も豊富に取り揃えております。多すぎて、画像では一部だけの紹介となりますので、ご了承ください。
このような楽器をリョウ先生が、生徒の周りに近づいたり離れたりしながら、鳴らしたり、鳴り止ませるなど変化をつけながら、指定された時間内をしっかりと聞いた上で、
「今の音は、どんな楽器だった?どっちの場所から音が聞こえた?」
と声がけをして、生徒の反応を観察します。まさに、音の探検といったところでしょうか?
限られた、教室内とはいえ楽器がひしめき合っている状態の中での、音の探索。毎回毎回のことですが、表情豊かな顔をしながら、取り組めています。それは、もちろん、生徒さんもそうですが・・・ リョウ先生自身もとっても楽しいようです。
目を閉じるからこそ聞こえてくる音がある!
音に敏感になるためのトレーニング
音に敏感になるためには、どうしたら良いのか? 音感を磨き、絶対音感を習得することかもしれません。
しかし、この世の中は、音階で全てを当てはめることは皆無です。
現代は、生活の中で音楽に触れる時間を作ることが難しい時代であるともいえます。
だからこそ、日頃聞こえてくる音。例えば、電気の音。鳥の鳴く声。工事の音。
聞きたい音、聞きたくない音。好きな音、嫌いな音。音のことに対して、敏感になること。音の蓄積は、予想以上に人間に大きな影響を与えることを、生徒・保護者にお伝えしています。
この楽しい宿題である、目を閉じる。実は親子でも楽しめるので、日頃何気なく聞いたり聞こえたりする音がどんなものかを家族で考えるきっかけとなったと好評を得ております。
自分の耳で聞いた音がどのように脳に影響し、人生にも影響するのか?を追求することが、最終到達課題ですが、初心者・児童の場合は、こんな導入方法が良さそうです。
宿題に限らず、日頃のレッスンの中でも、音感・リズム感も鍛えますが、リアルタイムに聞こえてくる音そのものに対しても、どう感じたか?どう思ったか?を深く考えて、相手を肯定しながら意見を出し合うことも、レッスンの中でおこなっています。
そして、出し合った意見をフィードバックして、もっと音そのものを楽しむためにはどうしたら良いのか?をとことん話し合います。これこそが、最も大事なことであると考えてわたしたちは、来室生徒たちと音楽時空間を共有しています。