4月27日(土)は、作曲の基礎となる練習をしているという自覚があまりない、小学2年生の児童の来室でした。
作曲と聞くだけで、構えてしまう方は必見です。
「小学生が、作曲なんて。。そんなことできる?」
そう思った方は、なおさら読んでいただけると良いかもしれません。今回は、かおり先生が久しぶりに、ブログを書きます。
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ヒントを与えられれば、答えられる
音楽を楽しむ時間。人生の中の音楽の位置というのを意識したりすることの少ない小学生。無意識のうちに、気づいたら音楽を楽しんでいた・・ という様子がよく見受けられることは、多くの皆さんがご存知だと思います。
自宅であれば、好きなように、音楽を楽しむことは時間を確保さえすればできますね。
しかし、音楽教室での時間となると話は変わってきて、目的に向かって、イヤートレーニングをしたり、音楽理論を学んだり、器楽のスキルを高めるなど、やることは盛り沢山。
だからこそ、どの方法が楽しくやり切れるか?のヒントを、音楽教室でお話ししています。
好きなようにして良いと言われると、固まる?
「ここに、真っ白い紙が1枚あります。好きなように絵を描いても良いよ。」
そう言われたとき、
「やったー。楽しみ。やってみたい。」
と、すんなり答えて実行に移せる人はおそらく少ないと思います。かおり先生は、やりたがりなので、すぐに思いついた絵を描いてしまいます・・・
ほとんどの方が、一瞬躊躇することに対して、おかしなことだとも思いません。実際に、幼児であってもそんなケースはいくらでいくらでもあります。
「好きにさせて」「好きなようにしたい」という要求は心の奥底には必ずあるはずなので、解放することはちゃんとできるのです。
作曲ゲーム
この作曲ゲームというネーミングは、生徒自身には伝えておらず、どれみだけでしりとりと名づけて、先週から取り組んでいるカリキュラムです。
「音楽教室で、しりとり?」
「はい、どれみだけでしりとりです。」この言葉通り、ルールは簡単。
*4分の4拍子4小節。
*音階はドレミ、音符は四分音符のみ。
*小節を跨ぐ部分は、しりとりになっている
どうでしょうか?ポイントは、しりとりでできた旋律を作り出すというもの。
お母さんと一緒にやってみたよ
前回のレッスンで初めて、小学2年生の生徒に、どれみだけでしりとりを、レッスンでやってみたところ。どハマりしてしまい、自分から、
「家でやってみたい。」
と言い出したので、宿題として出題することとしました。同時に、宿題の約束を決めました。どんな約束かと言いますと。。。
「楽しかったことは、1人で喜んでいるだけではなく、分け合うこと。その、分け合うためには、この楽しかったドレミだけでしりとりのルールを、自分の言葉で伝えてくださいね。」
生徒自身で見つけた楽しい活動を、どうやって説明したら、深く理解してもらえ、より楽しく活動に取り組めるというプラスのサイクルが習慣づくよう、言葉がけをしてみました。
家族で楽しく、どれみだけでしりとり!
「お母さんと、お父さんと一緒に、ドレミだけで作ったよ。」
前回のかおり先生との約束をしっかりと守り、どれみだけでしりとりを五線のノートに書いてきたので、早速グランドピアノで、弾いてみることとしました。
自分で作曲したメロディーは、どうやら特別なようで・・ 曲の最後の音を、必要以上に長く伸ばしていたので、
「ちょっと、長く伸ばしてるね・・」
かおり先生が話しかけると、
「ちょっと、長く伸ばしたかった。」
ここには、生徒自身の作曲に込められた想いがあることが、リョウ先生にも、かおり先生にも伝わってきました。
「四分音符で終わってね。そんなに、伸ばしてはいけません。」
なんてことを、言ったりしません。そこに、根拠があるなら少しくらいの遊びはあっても良いというのが、私の考えです。
自分で描いた楽譜は特別
レッスン終了後、今回のドレミだけでしりとりをどのように取り組まれたか、保護者とも話をした時に、
「書かれた楽譜ではなく、自分で書いた楽譜だと弾きたがるようでした。楽しかったみたいです。」
と、高評価を得られ、今後が楽しみになりました。
生徒にとって現在は、しりとりをしているのであって、作曲をしているという感覚はないのかもしれません。しかし、このドレミでしりとりも、いくつか作り続ければ、立派な楽曲になる可能性もあります。タイトルは、今のところつけていませんが、タイトルなんかつけるともっと楽しめるだろうな・・などと、考えてワクワクが止まりませんでした。
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