音楽指導には欠かすことのできない、指導者自身が他者の生演奏を聴くことが必須であること。
常々、リョウ先生と話をしていることの1つです。音楽を指導するとき、どうしても好きなジャンルばかりを聴いてしまう傾向があります。
例えば、リョウ先生ならジャズやシンセサイザー、アフリカ音楽であって、かおり先生だと以前なら、クラシック音楽至上主義。最近では、日本伝統音楽、アジアの民族音楽などといったイメージであるとお伝えするとわかりやすいかもしれません。
今回は、ひょんなことから、プライベートでよくお出かけしている美濃で開催されたPublio Delgadoのライブを聴きに行きました。どんな演者か?は、この下のボタンをクリックしてください。
ライブで使われた楽器
Publio Delgadoの演奏する楽器は、ハンドパンと、エレキギター。どちらも、日頃はあまり聴く事の少ない楽器。
今回の演者の、Publio Delgadoは、韓国、日本などのアジア圏でも音楽ライブを展開しているスペイン人。そして、リョウ先生の卒業大学である、バークリー音楽大学を卒業している方でもあります。
ということもあり、ライブ演奏前にリョウ先生はPublio Delgadoに挨拶がてら、日頃の音楽活動の様子を聞いたり、反対にPublio Delgadoから、シンセサイザー音楽についての質問を受けるなど、楽しく充実した時間を過ごすことができたようでした。
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ライブならではの楽曲
ライブでは、オリジナル音楽が中心でした。
流暢な日本語で、オリジナル音楽の制作時の様子、気持ち。そして、作曲した時の場所。例えば、ふるさとスペインの海であるとか。韓国での恋愛時代?の切ない恋の音楽などなど・・・
エレキギターを使って、演奏するということは頭ではわかっていたのですが、エレキギター1台しか使っていないのにまるでオーケストラのような音楽になっていた。
独奏とは思えないほどの、演奏技術にただただ圧倒され、この時間が永遠に続いたら良いのに・・と思い少し涙ぐんでしまったかおり先生でした。
こんな演奏方法があるんだ!
ギターのお腹の部分?を打楽器のようにしながら。それでいて、弦の弾き方も特殊な感じだったので残音が心地よくて、見えないはずの音がまるで見えるような・・そんな空気感に包まれご満悦でした。
隣にいたリョウ先生も、いつになく静かに聞いていました。言葉にはできない・・・といった様子で。
かおり先生が、目を丸くして聞いていたのとは反対に、リョウ先生は目をつむって聞いていたようでしたが、演奏後の話し合いでは、感じ方は概ね一致していました。
それにしても、プロの音楽家の演奏を、至近距離で聴くことができたことはラッキーでした。
粋なトーク
Publio Delgadoは、リョウ先生はバークリー音楽大学卒業生であることを演奏前に聞いていたこともあり・・
演奏と演奏の間にさりげなく、リョウ先生の名前を名指しこそしないもののPublio Delgadoの音大生時代の話。ボストン、ボストン周辺の街での出来事など、アメリカでの生活の様子も話していました。
その眼差しは、リョウ先生の方に注がれており、私はただただ、神々しい気持ちにすらなっていました。
岐阜にいると、なかなかバークリー音楽大学卒業生、関係者に会うことが少ないため、こういった話を聞けること自体が貴重。しかも、さらに嬉しいことに、このライブ会場は私の実家の隣であり、元親戚の家。
このライブの音楽が、私の亡き親戚のご先祖の耳にも届いているのではないか?と考えると、ますます感無量・・
熱い心を表現する
ずっとずっとライブを聴いていたいという思いは、もちろん敵いませんでしたが・・終わりがけに、会場の主から
「ダンサーが今日は来ていますので、踊りたい人は前で一緒に舞いましょう!」
面白すぎる声がけがありました。Publio Delgadoの奏でる音楽に合わせて、即興で舞おうというサプライズ!?
当然のことながら、かおり先生は舞いはできません。時々、家の中でリョウ先生の前だけでオリジナルポーズを見せたりしますが、どちらかといえばコメディアンです。
しかし、感動した気持ちは伝えなければ、伝わらないのではないか?という気持ちも入り混ざっていました。
とはいえ、天女のように美しく舞えるのなら、もちろん前に今すぐ出たいと思いましたよ。しかし、到底そんなことはこの場ではできない!と思いつつも・・ 1人、2人、3人と演者の側で舞う姿を見ていると、私の席にもダンサーさんが笑顔で誘うのでついつい・・・
舞ってしまいました
演者Publio Delgadoの前で、全身全霊。
美しさからは、ほと遠いですが、面白いという面ではウケていたといえるでしょう・・ プロの目の前での、度胸試し。やっぱり、どこまでいってもリョウ先生のパートナーなのだということを、改めて実感しました。
聴衆の方も、大喜びしてくださっただけではなく、Publio Delgadoも
「お客さんが踊ってくれたライブは、初めて。」
と、気さくに喜んでくれている姿を見て、私は元美濃市民として、そして岐阜県人としてこの瞬間を、誇りに思ったのでした。本物の音楽に触れ、その音楽を奏でている演者からも、喜んでもらえるなんて・・ 幸福だと思えたのと同時に、今後のリョウ先生との音楽活動も、頑張ろうと思えました。
生演奏はやっぱり良い!
どんなジャンルの音楽動画配信も、便利で楽しい気持ちになるコンテンツは溢れていますが、それでもやっぱりライブならではでしか楽しめない醍醐味があるわけです。
今回は、どうしても、音の振動も空気で感じたいという気持ちで参加したわけですが、観客席から、まさか飛び入り参加するなんて思いもしなかったので、忘れられない思い出になりました。
かおり先生の舞いについて。会場主の方からは、
「いや、さすがは芸術家のリョウさんの奥さんですね。」
と言われたり、会場係のIさんからは、
「参加者の舞の参加も、ライブの楽しさになって、良かった。」
などのコメントもいただけました。やはり、大きな会場ではなく古民家でのライブだからこそ醸し出せる臨場感であったといえるでしょう。
Publio Delgadoへのおもてなし?
リョウ先生は、バークリー音楽大学に関する思い出話
かおり先生は、演者のアンコール曲での舞い
となりました。実は、舞いが楽しすぎてうずうずしているので、いつかリョウ先生も舞いができるよう声がけをしてみようかと密かに思っています。
嬉しいこと、楽しいことは、それだけで終わらせず、その気持ちを表現することの大切さを学べたな・・と思っています。
この経験。今後のレッスン、ライブにも活かしたいな・・。 楽しい三連休でした。
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