音楽の始めの一歩・ト音記号を書いてみる【小学1年生のNくんのケース】

8月の教室の様子をお伝えします。

今月から、社会人のOさんもピアノを習い始め、毎週コンスタントに通室されています。
岐阜教室に通室する小学1年生(Nくん)の様子です。

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【ブログの構成】

前半=8月のレッスン時のNくんとリョウ先生との会話

後半=Nくんのレッスン内容
  *ト音記号を書いてみよう他

①「もう終わり?」といつも話すNくん

Nくんは現在小学1年生。年長の終わりに当教室に入会。

リョウ先生は、子どもが喜びそうな小物類、教材を選んで来室するNくんにレッスンを行なっています。4月ごろは、

「かおり先生。Nくんのカリキュラムは、こんな感じで良い?」

と、質問することが時々ありました。というのも、リョウ先生は作曲、即興、ジャズアレンジなどを得意としています。そのため、大人の生徒からの問い合わせ、来室があります。

HPにも書かせていただいている通り、幼児、小学生はかおり先生が担当。といったように担当を分けているのは、みなさんもご存知のことだと思われます。しかし、Nくんに至っては、

「リョウ先生、大好き。ああ、帰りたくないよ。」
と連呼するほど、リョウ先生のことが大好き。一緒にピアノを弾いたり、ドラムを叩いたり、打楽器であそんだりすることが楽しくて仕方ないのです。

 

②前職で子ども達と関わっていたことが活かされている?

リョウ先生の経歴をご存知の方もみえると思います。あまり、自分からは言いませんが、リョウ先生の前職は小児歯科医。

のっけから泣き叫ぶ子どもの歯を治療してきただけあって、子どもへの声がけはバッチリなのかもしれません。今回は、かおり先生も、びっくりするほどの対応でした。

リョウ先生のプロフィールブログはこちら

 

③こんなことがありました

Nくんとのレッスンも、12回を迎え、今ではすっかりと慣れたようです。今月は、こんなことがありました。

8月のあるレッスン日のこと。Nくんとおじいさんがインターフォン越しに、

「おはようございます。今日もよろしくお願いします。」
と、挨拶された時のこと。いつもは、楽しそうにしていたNくんなのに、訳あって泣いていました。

かおり先生:
「リョウ先生、Nくんが泣いてるみたい。フォローできる時は、フォローするから言ってね。」

リョウ先生:
「大丈夫。大丈夫。」

かおり先生の心配は、全く必要なかったのです。

リョウ先生は、優しくNくんに声をかけてから、泣いているNくんの話に耳を傾けて少し落ち着くまで待ちました。側にいたおじいさまも、Nくんを抱きしめて、

「Nくんはピアノや、ドラムを習えて、嬉しいことだね。」
そんな温かな言葉をかけて下さるなど、協力的です。泣いていた理由は、音楽教室に来たくなかったのではなかったようです。ちょっと家で、けんかが発生したとのことでした。よくあることですよね。

 

気を取り直して、レッスン開始

「ト音記号を書いてみよう。」

お気に入りの音楽のワークブックが、前回終了したのでリョウ先生は新しいワークブックを準備していました。そのため、Nくんにそのことを伝えると、気持ちが高まったようで少しずつ気を取り直してリョウ先生と一緒に、ワークブックを楽しみ始めました。

ちょうど良いタイミングでした。新しいワークブックを開いて、リョウ先生と一緒にワークブックを楽しむNくん。ト音記号をテーマにしようとして、

「Nくん。ト音記号を書いてみるけど、先週は難しそうだったから、今日は点線でト音記号が書かれているところを、練習してみようか?」

と、細かな声がけをしていたこともあってか、Nくんは

「うん。点々がある方が良い。」

と答えて、ト音記号の点線をゆっくりとなぞりました。

小学生らしいト音記号が書けました

ト音記号の点線をいくつかなぞってから、ト音記号の書き順をリョウ先生に教えてもらって1人で書いてみるNくん。1つト音記号を書いたのですが、それが小学生らしい。子どもらしい形になっていたのでリョウ先生はほっこりしたみたいで・・

「よくできているじゃないか?すごいすごい。」

と、Nくんを誉めた上でト音記号に関する、ちょっと面白い話をするのでした。ちょっと面白い話とは、ト音記号の形を指差して、ト音記号の原型を書きました。つまりは、Gの形です。

「ええ?Gって、英語のGのこと?」
そう答えるNくんに対して、端的にわかりやすく興味が持てるよう指導するリョウ先生。

 

ト音記号の本当の姿

楽典の深いところ。ト音記号の歴史なんかを話したかったリョウ先生。しかし、小学1年生のNくんにはわかりやすい言葉でこんなふうに説明していました。

「ト音記号の書き初めは、Gの形だよ。」

低学年だからこそ、楽典、音楽理論などを話すべきではないか?というのがリョウ先生の最近の考えです。実は、以前はそうではありませんでした。低学年にとって、難しいこと?と思いがちですが、話し方次第で興味関心をひけるのではないか?と思うようになったみたいです。

実際に、Nくんとはヒヤリングをしっかりと重ねて、音階ブロック、多種多様な打楽器(特にドラム)を使ったリズム練習を中心にレッスンを進めています。

つい最近も、

「ドラムスティック、買ってもらったよ。」
と嬉しそうに話して、教室内のドラムに向ってリズムに合わせて連打しています。テンポキープもお手のものになってきました。どうやら、ドラム練習がお気に入りの様子。

楽しいドラム練習

このように、リョウ先生とNくんは音楽を通して、社会のルールや日々の生活の中からどうやって楽しいことを見つけるか?楽しいことを体験するためには、どうしたら良いのか?

といった問いかけを、常にし続け、問題解決能力を、高められるよう音楽教育環境を常に整えています。最近では、保護者からの信頼も得て、前にまして。。。意気揚々とレッスンに取り組んでいるリョウ先生。

 

いつか、こんな感じで打楽器を一緒に演奏できたら・・というイメージを持ちたいですね・・

 

幼児・児童の生徒さんも大歓迎です

 
「幼児の音楽能力はすごいことが、Nくんとの実践を通してよくわかった。」
と、私に向かってこう話すことが増えたリョウ先生。

「もっと、幼児期から生徒を長く育てたい。」
本気でそう話していました。そのため、リョウ先生から、かおり先生への幼児・児童の発達心理などの質問も最近増えたので、とても嬉しく思います。このことを語りだすと、長くなるので今回はこの辺りで。もし、機会があったらブログに書きたいな・・と思っています。

今回は、Nくん(小1)のブログを書かせていただきました。
夏休みが終わると、子どもたちは大きく成長していることだと思われます。この、成長した時=音楽を始めるチャンスです。音楽は、技術も大事ですがやはり、モチベーションも同様に大事ですからね・・

9月も、NくんとNくんにしかない光る才能を見守りながら、共に成長したいと願っています。

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