先日は、4年生(Hくん)、6年生(Kくん)の児童がドラムレッスンに来てくれました。
4年生のHくんは、自宅でミニ・電子ドラムで好きな音楽に合わせて、リズム打ちをするのが大好きな児童です。これまでは、独学だったので、本物のドラムでもリズム遊びをしたいという気持ちが強まったので、来室したとのこと。
色々な打楽器、シンセサイザーなどが取り揃っていたので、大興奮。
教室には電子からアコースティック、アナログからデジタルまで様々な種類の打楽器が揃っており、体験レッスンに来てもらった方には色々試していただきます。
まずは定番、Roland V-Drum。今更ですが、人類史上これを超える電子ドラムはもはや登場しないのではないかと思えるほどの完成度で、体験した子供たちも大喜びです。
Hくんは、独学しているだけあって、ドラムを演奏する姿も様になってました。楽器を操っていると言った方が、正しいかもしれません。
本格的な音楽の話に入る前に、Hくんにも、Kくんにもとにかく色々な楽器で音を出して遊んでもらいました。
このTEMPESTというドラムマシンは、もはや私の人生に不可欠なものです。子供たちもプレイのしやすさ、音の迫力に大いにご満悦でした。残念ながら、このマシンの生産は終了してしまい、製作者が、ついこの間亡くなってしまいました。
こちらは、ドラムにもパーカッションにもなるNordのDrum3です。まるでフェラーリのように美しいのがNordの大きな特徴で、音の素晴らしさも超一級品です。私は手のひらでパーカッション的に使うのが好きですが、次の動画のように別のMIDIコントローラーでリズムを打ち出すこともできるのですよ。
この楽器は、Hくんが特にお気に入りで触り始めたら、どっぷりのめり込んでいました。
こちらも打楽器の一種、Buchlaシンセサイザーも体験してもらいました。Buchlaは世界で最も美しい電子音を奏でる楽器と言われている反面、操作と演奏が極めて難しいのが特徴です。
そのほかにも、各種シンセサイザーにも触れてもらい、好きなミュージシャンの(ヨアソビなど)使っている機材もあるのだと言って、眺めたり、弾いたり、触ったり・・時を忘れてしまっているのでは?と思うほどでした。
いよいよ本格的なリズムと音楽の話です。遊び疲れた子供たちも熱心に話を聞いて、複雑なリズムにも挑戦してくれました。リトミックでも定番となっている赤、白、黄色、青を使って、ほとんどの音楽の単位が4つに分かれて進むことを説明します。
どんな曲でもよかったのですが、今回はこの曲を1、2、3、4と数えながら、音楽が4つをひとつの単位として進んでいくことを理解してもらいました。
「ほんとだ!」
と言った時の子どもの輝く顔が嬉しいです。
つまり音楽は4をひとつの塊とした4進法と解釈することが可能で、短い曲の代表格であるブルースなどは4x4の16進法とも解釈することが可能です。機材のシーケンサーも16が単位であることがほとんどです。
私たちは日頃、無意識に10まで数えたら11に行きますね。これは10進法なのです。コンピューターは0と1だけの2進法、時計を見ると数字は12までの12進法。さらには1秒は60個集まると1分という単位になり、1分も60個で1時間となり、これは60進法です。
このように、音楽も時間もコンピューターも私たちの日常には身近なものですが、信じられないほど精密で複雑な原理で動いていることを説明しました。
子供たちは最後まで興味深く聞いて理解してくれ、私にとっても楽しい日となりました。