音楽と言葉は長い間、同義のものとして捉えられてきました。それがこの１０年ほど前では、私が読んだ論文によると、働いている脳の部分が異なるため、音楽と言葉は別物という結論になっていたのです。
私のTシャツにも「私たちは皆、音楽で語り合う」と書いてあります。確か大学卒業記念か何かのTシャツです。とても好きな言葉なのに、この頃読んだ論文で、音楽と言葉の同義を科学で否定されてしまいました。
でも１００％の確信を持って言い切りますが、私たちは確かに音で語り合ったのです。母校にこの事を否定する者は１人もいないでしょう。
しかしさらに最近（２０２２年）の論文では、完全に同じものとは言えないが、音楽と言葉は別物ではないと判断されているとのこと。
このテーマは、音楽的素養や技術にはあまり関係ないのですが、個人的に興味のあるテーマなので学術を追い続けます。
最近の見解では、さらに興味深いことに、音楽と言葉、それに加えて踊りを司る脳の部分が、三つ巴で複雑に絡み合って、信号が行ったり来たりして、脳を共有し合っているとのことですよ。
余談ですが、多くの欧米人はフランス人の作った音楽とイギリス人の作った音楽の違いが無意識にわかるそうで、そう考えると、日本人の作る音楽も自ずと欧米人のものとは違うワケです。
