このシーンは、ゴッド・ファーザーであるマイケルの子がキリスト教の洗礼を受けるところから始まります。
刺激的なシーンが含まれますので、未成年者の方、小さなお子様をお持ちの方はご注意ください。3分くらいまでなら大丈夫です。
最初は豪華な絵のような美しい教会の様子が見美しく映し出されていますが、このシーンを初めて観た時は心底驚きました。
40秒あたりでオルガンの音が不穏な音を出し始めるのですが、映し出されている映像が一瞬何なのか分からず、机の上の武器がオルガンの鍵盤に見える錯覚を起こしたほど、この時の音づかいに凍りつきました。
今観ると、それほど大きな音ではなく、強い不協和音というわけではないのですが、初めてこのシーンに遭遇した時、それはそれは大きな音と強烈な不協和音に聞こえる錯覚を起こしたのです。
アメリカという国の表と裏、光と影がこの数分に凝縮されており、音の効果的な使い方に関しては神業と思えるほどに絶妙で、ゴッド・ファーザーの中で最も印象深いシーンです。
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