どこの場でも何度も言っていることなのですが、リズムこそは音楽の王様であり最重要項目です。別の言い方をするとリズムは「時間」の捉え方です。
まず音楽そのもののテンポはどのくらいか。
そしてその中で
①「どの音を」
②「どのタイミングで」
③「どのくらいの長さで」
音を出すか。
西洋のクラシック音楽では、リズム楽器は少なく、それほど重視されていないかのように思われますが、楽器が何であれ、フルートでもバイオリンでも上記の①〜③が重要であることに変わりはありません。
奴隷貿易の影響で、南北のアメリカ大陸、そしてキューバやジャマイカなどの中南米に上陸したアフリカ大陸からの強烈な音楽文化は他の民族を寄せ付けないほどの圧倒的に優れたリズム感に裏打ちされたものです。
音楽の三要素として、リズム、メロディー、ハーモニーがありますが、メロディーとハーモニーが多少狂っていてもそこにずば抜けたリズム感とグルーヴがあれば音楽は崩壊しないどころか面白い事にさえなるのをアフリカ人が証明したと言っても過言ではないでしょう。
余談ですが、その昔ヨーロッパにおいてアフリカの音楽が未開発の土人の遊びだと見下されていた頃に、最初にその卓越性に気づいた西洋人はバルトークだと聞いたことがあります。ソースは失念しました。ご存知の方教えてください。
アフリカ人と日本人のリズム感の違いについては以下の「ビートをどこに置くか」に記してありますのでご興味のある方はどうぞ。
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