この子は小学生ですが、メジャースケールと3種類のマイナースケールを12のkey全てであっという間に全部弾けるようになりました。 もう少し時間がかかると思っていたので本当に驚きです。
まだ手が小さくアルペジオが苦手ということですが、慌てる必要は全くないので、出来ることからどんどん吸収して行ってもらいます。
これは、手拍子に合わせてコードネームを口に出して言う練習です。今の段階ではトライアドですが、7thコードのようにコードネームが4つになると格段に難しくなります。
トライアドの場合、コードがCなら
「C, E, G」
G#ならば
「G#, B#, D#」
などと、手拍子に合わせて口に出して言って行くのですが、これはバークリーでもやっている地味にきつい訓練です。
もちろん手拍子が早くなればなるほど難易度UPですが、筋トレのように音楽のレベルがUPします。
彼はちょっと辛そうですが、フラッシュカードまで作って頑張ってやってくれています。
その努力は将来的に非常に豊かに結実する事に疑いの余地はありません。
この人は元々、クラシックの基礎を小さい頃からやっており、絶対音感も持っています。
ですが、厳しいレッスンにちょっと疲れてしまったらしく、私の教室にやってきました。
前の先生の元で培った基礎がしっかりしているので、上達のスピードが物凄いです。
そのようにクラシックの基礎力があり、もっとクラシック以外の別の音楽に挑戦してみたい方は特別なので、
「自分にはムリ」
などと思う必要は全くありません。
彼の場合も、特に音大に行きたいとか、将来プロになりたいとか言われているのではなく本当にこの人のレベルに合っていることをやっているだけです。
つまり小学生だから小学生レベル、高校生だから高校レベルという指導の仕方ではなく、その人の現在の能力に合わせてレッスンが進むのです。
40歳から基礎を始めても良いし、むしろ40歳でも基礎がしっかりしていない場合は、私の元で基礎から始めていただくわけです。
大切なのは音楽の世界の中で、挫折する事なく、その人に相応しい反復練習のモチベーションを持ち続けることであり、そのアイデアを分かち合うのが私の役目という事になります。
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