もちろん自由に音楽を作って曲を作れば良いのです。しかしこれは人生と同じで「自由」が一番難しい。
「自由に生きろ」って言われても、じゃあどうしよう・・となるように、
「自由に作曲すれば良い。」って言われたってそうそう作れやしませんよね。
即興演奏も「自由に弾きなさい。」と言われても弾けやしないのと同じです。
生き様に色々あるように、曲作りにだって色々あるわけです。
余談ですが私の高校の同級生にひとり、高校を卒業して直ぐにバイトをいくつも掛け持ちしてガムシャラに働いた男がいました。
彼は1000万円貯めると直ちに世界中を放浪する旅に出たのです。
作曲だって彼の人生のように大胆に取り組んだって良いわけですよ。
以下の動画は作曲の大胆な取り組みのほんの一例です。
曲の全部を自分で作るのではなくて、なんでも良いからと、生徒に好きな音を選んでもらって作り始めました。
何故こんなことをしたのかというと、
「どんな音からでも曲を作ってみせるぜ!」
という過剰な自信と、
生徒の前でエエカッコしようとした慢心が産んだ大変無謀なプロジェクトだったのです。
しかし結果はご覧の通り!
ブルースを2曲と、シンセサイザーを使った曲と合計で3曲が完成しました。
生徒さんも驚いており、エエカッコできたのでは!
シンセサイザーを使った曲がどのようにしてできたかと言いますと、
このプロジェクトを進めながら、ゴヤの画集を見ていた事があったのです。
私はゴヤが好きで、画集を眺めていたらシンセサイザーを使った曲の構想が浮かんで、
なんともうまく不気味な絵とマッチした曲がひとつ出来上がったという訳です。
私はこの曲を大変気に入っており、
大胆な音を選んでくれた生徒に感謝するとともに
「素人の意見を軽く見るのは間違っている。」
と言ったビル・エヴァンスの言葉を噛み締めたのでした。
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