めずらしく
モチベーションが上がらなかったAちゃん。
よくよく聞いてみると少し疲れていた事もあり、どうもピアノを演奏する気分にならなかった模様。
課題をやっていないというわけではないのです。最初は渋りましたが、最後の最後に課題曲
ゆかいなラグタイムを弾いたら
合格できたのです。
良かった!!
少し時間は要しましたが、前回のジャズモービルに続き、ゆかいなラグタイムも合格できて良かった・・
結局とのころは。。。
レッスンを始めるまでが、リズムに乗れないという様子でした。
気分が乗らないという事だったので、音符カードで音の高さを学習しようと提案。
Aちゃんは、最近このカードがお気に入り。
いつもよりは、会話は少なかったことがきになりました。。
しかし、ちょうど良い機会だなと思い・・・
現在音楽鑑賞用学習テーマである、音楽を流しながら音符ガードを使って音階とピアノを弾く際の位置の確認学習をすることにしました。
この音符カード学習の間に、あの音楽を流しました。
あの音楽とは、交響的的物語「ピーターと狼」作品67のこと。
作曲は、セルゲイ・プロコフィエフ
子供のための音楽作品。
バッハ、ベートーベンらのような古典ではなく、現代音楽。
それほどメジャーな音楽ではありません。
でも、交響曲にしてはめずらしく。。物語が絵本になって出版されています。
実は、このテーマ音楽自体は知っていたんです。
小学生の頃に、学校で聴いた記憶があったのですが、どうしてもタイトルがわからずにいました。音楽だけを知っていてもタイトル、作曲者がわからないこと・・・ 今はネット社会なので、想像しにくいことかもしれません。
しかし、昭和時代に小学生だった私の時代では、調べる手段は限られていました。気になったことは、たいていすぐに質問する私なのですが、その時はあまり深く探求しませんでした。
当時通っていた音楽教室で与えられる課題曲は、バッハ、モーツアルト、ベートーベンなどなどのバロック派、ロマン派などのメジャーなクラシック音楽に限定されていました。
Aちゃんには、同じクラシックでも年代ごとに国ごとに作曲者によって幅広い楽曲が存在することを耳で心で出会い、感じて欲しいという思いから、プロコフィエフのピーターと狼の音楽を絵本と共に紹介しました。
絵本と組み合わせて紹介することで、イメージしやすいと思われます。ソウルすことで、この楽曲のテーマ部分を現在はピアノで弾いたりすることができなくても、絵から物語をイメージしたり、少し歌ったたりすることで楽しめるのではないか?と感じます。もちろん、ピアノで音ミスなしで弾けたらとっても良いかもしれません。
しかし、私はそればかりがすべてではないと考えます。
音楽の場においてまで
極度に正確さばかり要求する必要はないと考えています。なぜなら、楽しくなければ音楽とは言えないこと。そして、虹橋音楽教室に来室する生徒においては、発表会出場を目標にしたレッスンをしていません。
大切にしていることは。
細く長く楽しく音楽を楽しむこと
それは、簡単そうで難しいことです。
「音楽の始まりはいつ?」
「ピアノはいつ生まれたの?」
「なぜト音記号という名前がついたのか?」
などなど。上記の課題1つを理解しようとするだけで、夏休みの研究テーマにできてしまうほどです。そういった、突拍子もない疑問にも、真剣に向き合いたいと私は考えています。
なぜなら
私自身、ジャズという音楽が存在しているということを知ったのも中学生の時です。クラシック音楽を勉強していると、それ以外の音楽はあまり知らなくてもいいような風潮があるように感じたのは、私だけではないと思います。同世代のピアノ学習者であれば、きっと「うん。わかるわかる。」とうなずいてくれると考えています。
これは、本当に残念なことだと考えています。
世界には、たくさん素敵な音楽がある。それぞれの国に、その国にしかないかけがえのない命の叫びである音楽が。
広く浅く音楽を知りながら、時々立ち止まって深く考える
音楽の深さを、わかりやすく。
今回は、プロコフィエフの「ピーターと狼」のレッスンについて思うことを書きました。
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