シンセサイザーは音を合成する機械のことです。
シンセサイザー(Synthesizer)という言葉をSyn-thesiz-erと分けて考えてみましょう。
Syn、もしくはSymは何かを総合、総称したもの、何かが統合されたものを意味します。
例として、シンクロ、シンボル、シンドロームなどがよく使われます。
thesiz、もしくはthesisは少し小難しい言葉で、一般的には「論文」といった意味で使われるのですが、つまりは世の中の現象についてのアイデアや定義を説明することを意味します。ドイツ語ではテーゼと発音し、日本ではこちらの方が馴染み深い発音となります。
最後のerは日本でもよく見るものです。playの後につければplayer、singの後につければsinger、teachの後につければteacherとなるように、〜する人、〜する物を表します。
これを使って一般的にシンセサイザーと呼ばれるものを説明すると、
「この世の現象についてのアイデアを統合して表現する機械」
とでもいいましょうか。
なんとなくシンセサイザーそのもののイメージが出来れば良いのです。なんとなく小難しい複雑なものを合わせて音を出す機械がシンセサイザーなのです。
詳しくは、リョウ先生作。
”シンセサイザー わくわく ワークブック1” にてご紹介しています。
このワークブックの内容をほんの少しだけ、お話しいたしますね!
2018年11月完成!
入門向けレッスンで使用するワークブック!
その名も・・
ワクワクワークブック
そして、もうひとつよくある質問に。。
「キーボードとシンセサイザーは何が違うのか?」というものがあります。
音楽の世界においてキーボードとは、
「ピアノの鍵盤が付いているボード」
のことです。ですから、オルガンもグランドピアノもアコーディオンもキーボードなのです。しかしこれらは音を合成する機械ではありませんね。だからこれらはシンセサイザーではない、ということになります。
もともとシンセサイザーには鍵盤が付いていませんでした。そして楽器として世の中に登場したシンセサイザーには音楽家にわかりやすいように演奏しやすいように鍵盤をつけたものが登場し、定着していったのです。
現代でもピアノの鍵盤が付いていないシンセサイザーも数多く存在します。一般的に認知されているシンセサイザーには鍵盤が付いているものが多いため、キーボードとシンセサイザーが混同されがちになるのです。
*写真は学研のSX-150 MARKIIというアナログシンセサイザーです。
こちらはKorgのMonotribe